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ネパールのババ

ネパールのババから、しょっちゅうメッセンジャー電話がかかってくる。

「ババ」というのはネパール語で「父親」のこと。

かといって、本当の父ではなく、何かわからないまま「チョリ」(娘)と呼ばれるようになったので、自然と「ババ」と呼ぶようになった。

 

正直、このババは私の夫より若い。

それなのに、すっかりオヤジ面で

「今度いつ帰ってくるんや」

「何が食べたいんや」

「お母さんも連れておいで」

と言ってくる。

 

コロナで行けないわ。

コロナで夫が解雇されて、大変やわ。

(その後、夫には仕事が見つかり、現在働いてくれています)

そう言ったら、

「わかった。いくら送金すればいい?」

とこう来るではないか。

 

駒ケ根市から派遣された中学生達も、1泊ホームステイしたご家庭で「チョラ」(息子)、「チョリ」と呼ばれるようになるのも、当然頷ける。

 

でも、当時アラフォー、現在アラフィフの私にも「チョリ」と言うのだから…背中がムズムズするような、嬉しいような。

 

だから、ババの家は「マイタ」(実家)と言ってあげようかしらん。(By Binu)